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はしご酒[日記] |
2022/04/01 |
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市場の帰り時間が早かったのと、東京の桜がみごとだったので、(今年の桜はいつもと違う。色も、風になびいて散る様も、強く、東京という感じがする) 久しく実行していなかったハシゴを思い立ち、一人ワクワクしながら浜松町から京浜東北線に乗る。
東十条を降り、下町と山の手を分つ武蔵野構造線の崖を下ればそこは〈新潟屋〉だ。 もうここは下町だから、酎ハイではない。焼酎ハイボール「ボール」である。 4時過ぎに着いたが早満席。 かろうじてカウンターの端に滑り込み、このボールをグッと流し込めばもう無敵。 お通しのぬか漬けもタンボイルも、この世のものとは思えぬほどの美味なのである。
煮込みと串を摘んでるうちにボールも四つ。 「ここらで…」と腰を上げる。 この辺りまでは、まだこういった真っ当な思考が残っているわけですな。
崖を、今度は登りにかかり四半刻。 埼京線の十条駅まで出る。 と、途端に開ける空。 駅前大再開発である。 低層でいい街だった十条駅前に、39階建の高級マンションを建てる東急グループの愚行。 本当に反吐が出そうになる。 ウクライナショックで資材が調達出来ず計画頓挫してしまえ! と呪いの言葉を浴びせつつ、名店〈斉藤酒場〉へ。 二年ぶりか? あいだが空きすぎて頼み方やら、座り方やらどうも調子でず、チグハグ。 やっこだけで四本も飲んでしまった。
細い商店街を行くと、昼しかやってなかったように覚えた讃岐うどん屋〈いわい〉さんがやってたので「冷あつ」を一杯。 しみじみ旨い。
全て含めて五千円でお釣りが来る至高の時間。
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