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フレア[日記] |
2019/12/15 |
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大学生と高校生の息子がいますから、今の曲を教えて貰ったりしています。 知っていますか?Mrs.GREEN APPLEとか king Gnuを。
はやりの曲はまさしく“今”を切り取って、らしさ、で時代を表現してくれます。 若者中心にすすむ消費推奨社会では、どうしたってわれわれは時代に乗り遅れていると思い込みがち。 でも、消費のスピードが速すぎて、すべてのものがアッという間に劣化させられています。 4K、8K、ザギトワしかり。
そうかといって、劣化しないもの、本質を探せ!なんて話もいまでは全く意味がない。 変わらぬなんてどこにも無いことを皆ちゃんと気付いてしまっています。
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朝ドラみています。 スカーレット。
主題歌はバンドだけどひとりだけ、Superfly。
こう歌い始めます。
♪涙が降れば〜 きっと消えてしまう 揺らぐ残り火 どうか ここにいて
作詞も作曲もひとりだけの越智志保さん。 あさのNHKだから当然、凄まじいサウンドでも意味不明の歌詞でもないのですが。
ときには涙ぐみながらこの曲を聴くわたくしは、そのとき私の時間の大半が“もう過ぎてしまった事”をあらためて知るのです。
今、旬のバンドでも人気絶頂の女優さんでも、すぐに新しい人が来て主役の座を明け渡さなければならない。 その理不尽さを知るのです。 その無常を呪いつつも、胸に揺らぐ残り火に「どうか、ここにいて」と懇願せずにはいられない。 ことばのちから、詩の力。
生まれた時から死に向かって走るのだから、劣化こそが我々の本質。 どんな呪文をかけても止まってくれぬ時間に、せめて懇願するのが祈り。 詩であったり、歌であったり、サウンドであったり、映像であったり。
いい歌(和歌)は呪であった、と安倍清明も言っていたはず!(岡野版)
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