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一遍上人の賦算札[日記] 2019/10/05

新蒐品に一遍上人の時宗、遊行上人の六字名号を出しました。
遊行上人の名号自体は珍しくないのですが、周りを囲む「賦算札」が一種独特の雰囲気を醸しだしており、
時宗という宗教集団の特異性を象徴しているように思えます。

この賦算札、木版で擦られたちいさなおふだですが、上人自ら配っている姿が『一遍聖絵』に見られます。
ただ、おふだそのものは小さくよく見えません。
今に伝わる姿と変わらぬものだと思うのですが。

京都の新京極、アーケードを少し入ったところにある染殿院。
一遍上人が京都に入り賦算をしたという四条釈迦堂の跡地。
<一遍上人念仏賦算札遺跡>とされています。
石碑に札と同じ書体の名号。
迫力ある石仏は上人と同時代ほどのもの。

最後は以前も似たものを出しましたが、私の賦算札コレクション。
裸で渡していた札が紙に包まれ、その紙もだんだん上質に、菩薩様まで刷られるようになって。
この版木を探しているのですが、今まで一度もお目にかかったこと無し。
いつの日か!