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ウィーン・モダン展 忘備録[日記] |
2019/06/01 |
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8月まで国立新美術館でやっている「ウィーン・モダン」展の忘備録。 クリムトは全く好きではないんですよね。
★ シーレの油絵は五枚だけ。ひまわりがあったけれど。
★ シーレ描く第49回ウィーン分離派展のポスター(1918年カラーリトグラフ)をじっくり見られた。
★ 同時代の作曲家アルバン・ベルクの肖像画1910年。作者を見て驚く。 ベルクの師匠アルノルト・シェーンベルクが描いたものだった。 無調から12音技法を創始したことで知られるシェーンベルクが絵を描いていたなんて! リヒャルト・ゲルストルの影響なのだとか。
★分離派創設メンバーのヴィルヘルム・ベルナツィク。 知らない画家だったが「炎 The Flame」という作品が心に残った。
シーレは1986年に伊勢丹美術館で初めて見ました。 学生で、エロティックな絵画など『星座とギリシャ神話』くらいしか知らなかった (淫乱なゼウスとふくよかな半裸の女神たちが星座の成立ちに合わせ描かれていた) ので、全裸の自画像、あまりに細い体、赤く浮かぶ関節、自慰行為、艶めかしく光る秘部など、 こんなことまで描いていいのか、と「表現の自由」の広さに圧倒されたのを覚えています。
思えばこれがエロスへの開眼で、ここから金子國義、四谷シモン、澁澤龍彦に向かったわたくしにとっては、 シーレは分離派の画家というよりシュルリアリストのひとりなのです。
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