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浅草[日記] 2018/02/11

年末に施した口腔手術が尾を引いていてどうも調子が出ない。
口内事情も宜しくないかもしれず、無意識にも人様に迷惑を掛けているかも知れぬ。
そんな困った事情なのだが、味覚は鋭敏になったようである。
もともといい舌であったが(笑)以前に増して化学調味料に対しての拒否反応が凄い。
まず、家庭のカレーが食べられなくなった。あのルーで作ったカレーがダメなのである。
ここまでくると、結構深刻な話ではないだろうか?

紀元節の一日、思いたって浅草に『骨董アンティークSHOW 浅草』を見にゆく。
土曜が初日だったから出遅れたこともあり残念ながら何も仕入れはできなかった。

その後はお楽しみ。

まずは浅草で銭湯といえばココ。
名高い<蛇骨湯>。天然温泉なのだ。13時の開場と同時に大混み。
芋洗い状態…。
そして昼呑み。
流行りのホッピー通りなどではなく、昔から昼飲みできる食堂へ。
古い飲んべ本などでも紹介されている食堂だから一度来てみたかったのだ。
店内かなり混んでいて、ガンガン相席させられる。
四人掛けのテーブルに座るカップルの横に競馬新聞もったオッサンと外人が詰め込まれたのは、流石にちょっと可愛そうだった。

名物といわれる肉豆腐にミックスフライを頼む。
安っい豆腐はなかなか味がしみないのか、ツルツルした食感のまま。
コロッケに至っては家庭のカレー以上の拒否反応!ジャガイモに化調入れるかね?

今や浅草は女子供とシロウトから小銭を巻き上げるだけの街に成り果てている。

しかし、あの人の多さを思うと仕方がないのかなとも思う。
どの店もながい行列。
味を守ってきた老舗も、まじめに作るのがなんだか馬鹿らしくなるのでななかろうか。
でもそれを肯定しているわけではない。

女子供とシロウトから小銭を巻き上げるだけの街では、江戸から続く浅草の名が泣くだろうに。

プリプリと怒りながら呑んでしまったので、凌雲閣の基礎が出土したところを見忘れた。