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馬高[日記] 2017/11/18

馬高・三十稲葉遺跡の地に立った。
北国(ほっこく)の空はとりつくしまのない程の冷ややかな眼差しを大地に向けている。
彼方に見える冠雪した山々はまさに険。否応なしに、ヒトの無力さと孤独への恐怖を圧しつけてくる。

諦観から虚無感へと移行したのか、圧倒的な自然の厳しさに何をする気をも奪われたような気にさえなってくる。

お昼は長岡ラーメン、それも<青島食堂>と決めていたのに!
この期に及んでブレる自分が許せない。
これも暴力的な自然がわたくしの「やるき」を揺さぶり続けた結果なのか?
食事にかけるわたくしのあの情熱はどこへ行った?
馬高の地を眺め見た時に思わず吐いたあのため息の中に棄ててきたのか。

馬高に来たのだから、「馬高ラーメン」。

満腹と満足はちがう、とよく言われるとおりお腹は膨れたのだけれど、
もっと新潟っぽいものを、もっと長岡っぽいものを食せばよかったのではないか、という疑問という名の後悔がわたくしを包む。

こいつが出るともう駄目なのである。
どうにも抗えがたく、またも無理してへぎそばを頼むのであった。
(当然その後、また後悔)