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水戸[日記] |
2015/10/28 |
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20年ぶりくらいの水戸です。 駅は相変わらず坂の途中です。 銀杏坂の交差点に佇む銀杏の古木。城下町の名残を感じさせます。
以前は気づかなかったですが、水戸は意外と水の街。 市街は那珂川と桜川に挟まれ、偕楽園の南にはおおきな千波湖が豊かな水を湛えます。 風になびく柳のきれいな事。松江の柳も素晴らしかったですが、 この千波湖の柳も記憶に残る、美しい柳。 宿も川の畔に取りました。
恒例の古の繁華街探訪。 ここ水戸で“繁華街”といったら今も昔も「大工町」なんですと。 暮れなずむ大工町。しかし飲屋街といったら六ブロック程か。 すこ〜し期待はずれ。
夕餉は太田和彦さん推奨の<田吾作> なんとマンションの2階なのですが、入ってしまえばもうパラダイス。
地の鯵を使った<なめろう>や一人前から頼める<あんこう鍋> しかし、なめろうに焼き海苔を付けるようになったのはそんなに昔のことではないでしょうね。 どこかの料理人が、「こうやって海苔に巻いたら美味しいんです」 みたいな感じで売り出して、それがちょっと目新しかったので全国に広がっていったのではないかな。 ちっとも旨かぁない。 私はお酢派です。 鯵のかたまりを冷たい酢に浸し、ちょっと表面が白くなったところでぱっと頂く。 酢の甘味と鯵、味噌の香りが一体となり、あぁ酒が進む。 秋の鯵もいいもんです。
あんこう鍋は驚きました。 東京で美味しいあんこう鍋を食べていた気になってましたが、 まず、入っている部位が違う。見たことないグロテスクなところがこちらを試すように鍋でグラグラ煮られています。 意を決して口に運べば、堅い、と思った所は柔らかく、なま臭い、と思った所はスッキリさわやかな歯ごたえ。 嬉しいくらいに予想を裏切ってくれて、小さな感動とともにあっという間に一鍋食べ終わります。
これはも一度食べたい味です。
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