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猊利顛日誌 四 [日記] |
2010/07/07 |
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聖歌隊の歌声響くヨークミンスター。 その大きさとともに、7世紀の創建から今なお続く信仰の篤さに、旅の浮かれ気分を少し恥じる。
建物の古い部分は1220年代から1270年代、初期イギリス様式で建てられているそうだ。
何気なく置かれた木味のいい家具も発見。 地下の宝物庫がまた素晴らしかった。
今回の旅行は、縄文時代を中心とした考古の先生方のツアーに無理矢理参加させていただいたもの。 ノーリッチの「unearth」展(これ自体は掘り出されたもの、といった意)と各地の新石器時代の遺跡を廻るのが主な目的。 研究旅行の末席を汚したばかりだけでなく、ガラクタ骨董と呑み喰いのことばかり書いているのでは本当に申し訳ない。
そして、デヴィルズ・アロー。 ヨークシャー北部にある砂岩のスタンディングストーン。 新石器時代後期〜青銅器時代前期のものとされている。 頭頂の筋はもともとの模様ではなく雨などによるものらしいが、それらしい雰囲気になっている。 この三本の巨石には圧倒された。麦畑の先にそびえる大いなるもの。 大きな石の前で感ずる所は昔も今も変わらないものなのだろうか。
昼食はAlnwickという小さな町で初めてのフィッシュ&チップス。 まずいまずい、と聞かされていたのに、とても美味しい。 ビネガーがよく合い、ビールが欲しい! こんなにビールに合いそうなのに、不思議な事に伝統的なF&Cの店は紅茶しか置いていないのだとか。 その店にもビールは無く、なんとなく損した感じがぬぐいきれない。我ながら浅ましい。
スコットランドに入り風景が一変する。なだらかな牧草地帯だったのが 低いながらも山と谷が現れ、緑の色も濃く水も碧くなってゆく。 首都エディンバラに着きスコットランド国立博物館に行く。
夕食は港の運河に浮かぶシーフードの店。 ムール貝に白ワイン。 禁酒の誓いは何処へやら、パブに寄り道。 アイリッシュ・ウィスキーをがぶ飲み。
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