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今年のおでん[日記] 2019/12/26

おでんは好きだけど、酒の肴としてはチト弱い。
そう感じている方、多いのではないでしょうか?

だいたい、酒呑みは練物を好みませんよね。
いって、はんぺんか薩摩揚なんぞをちょいと。
ごぼ天という向きも西の方ではいるでしょう。
あとは大根にしても豆腐にしても、ひとつずつ取るだけでおんの字、すぐお腹がくちくなってしまいます。

おでん専門店ほどそのきらいがありますね。
出汁なんか凝っちゃえば、一回一回飲んじゃいますからね。
ちゃんとした和食を食しに行っているのと同んなじ。料金も同んなじ。
いったい誰がおでんを和食の域にまで高めてくれ、といったのでしょう?
責任とってもらいたいものです(怒)

そんなわけで、気にはなるけど、好きだけど…。
あまり手が伸びなかったおでん。
今年は違いました。
なかなかのおでん、酒のためにあるおでんに巡り会えました。
そのベスト3の発表です。

京都糸ちゃん

糸魚川しらふじ

高崎安兵衛

の三軒。
順列はナシです。
どれも素晴らしいお店で、素晴らしいおでん。
洗練なんてクソくらえ(失礼)!
どこまでも‥あっ、ここですね。
どこまでも庶民の、まぁ言ってみれば下賎な食いもんだったわけです。
だから、出汁に凝って吟醸酒。ではないのですよ。
上撰の、聞いたことのないような地酒をコップでいいのです。できればワンカップの空いたやつで。

そんな王道の庶民のおでん、令和の御世でも探し廻りますよ〜。
(もちろん骨董も)