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韓国行 国立中央博物館[日記] 2019/05/24

韓国の国立博物館が旧朝鮮総督府庁舎から移転したのは1996年だそう。
23年前です。
その間何回か来ているにせよ、「前回」来た国立博物館は朝鮮総督府の建物でした。
見づらかったことを覚えています。

少年老い易く学成り難し…
一寸の光陰… いや、もうやめておきましょう。

新しい中央博物館はとても大きく、起伏があり池があり散策するにも気持ち良い、
特筆に値する空間。
一級の石造物が多々ならぶ中を、半島特有の植物のトンネルをくぐりながらゆったりと歩むのは、
気ぜわしい街中の喧騒からも逃れられ、本当に別世界のよう。

実は時間を間違えて、一時間早く着いてしまったのです。(10:00開館)
どうやって時間を潰そうか…と暗澹たる気持ちに落ち込みそうだったのですが、
心落ち着けてみれば、ここにはタクシーのクラクションも道行く人の大声も、はてはキムチの香りまでも届かない。

韓国四日目、気が張ってたんでしょうね、心底ホッとしている自分に気付き、思わず苦笑いです。

展示は品物多く、見易く、日本語表記もありとても勉強になりました。
その証拠に、先史から高麗くらいまででノックアウトされ、(1階の三分の二くらい)
2階、3階はおろか李朝コーナーもよく見られないほどの困憊ぶり。

縄文は特異性がありますが、弥生からこっちは本当に同じものばかりです。

多くの影響を受けて与えているのですから、そんなにいがみ合わなくても、と悲しくなるほど似ているのですよ。