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甲斐の道祖神祭り[日記] 2016/09/27

このところおつきあいしている買出しさんからまず一本だけ分けてもらった。
相手にしてみたら「こりゃなんだ?」って具合で様子見で持ってきたらしい。
見せられた瞬間興奮してしまって「こりゃ山の神だな」と、今となったらだが勘違いしてしまった。
素性を聞かれ、一瞬言い淀んだがココが真向正直勝負所と、値段が釣り上がるのを覚悟の上「山の神っていうものだと思うよ」と伝える。
実は、と聞けば箱いっぱいあって中には古いものもあるのだと云うでないか。
心の中で雀躍しまくり、やっぱり正直は勝つのだ!とニヤニヤ笑いを噛み締めつつ、
次回見せてもらう約束を取り付ける。

そして、先日。
約束通りひと箱持って来てくれたが余りにも少ない。
思わず「抜いた?」(業界用語で、自分の前に誰かに見せ、イイものだけを先に抜かせた残りの状態をいう)と、ひとこと。
いやいやそのままよ、という彼の瞳に嘘は見つけられず、失望感を悟られぬよう常より陽気に代金を支払い車に積んだ。

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以上が言い訳です。
複数の方にこの鰍沢近辺のもので<モース>と呼ばれる人形道祖神を所望されましたが、そのうち沢山来るから待っていてください、などと言ってしまっていたのです。
どうしよう、全部で三体しかないや…。

しかし、他のものはケヅリバナがあったり、カユカキ棒があったり、弓と矢もふた組、福俵や箸もあります。
どうにも一括資料的な要素が増大してしまって…どうしよう。
そんな訳でみなさんに一様にお分けするという約束は不可能になってしまいました。
申し訳ありません、本当にスミマセンッ!