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古染の盃[日記] 2015/12/18

ちょっと季節は外れているのでしょうか。
古染のねじ盃を買ってみました。

相変わらず日本酒は好きなのですが、年齢の所為か大きな盃でグイグイ飲る、というのは少なくなりました。
小さな盃でキュッと呑む。結果は同じなのですが。

ねじに五ツ捻じと六ツ捻じが有り、六ツ捻じを珍重す…。
と初めて聞いたのは二十代の頃、骨董屋の店先だったか、骨董雑誌の数寄者の連載だったか。
今でもそれはそう言われていて、交換会などで六ツ捻じの盃が出れば、確実に五ツ捻じより高く競り落とされます。
しかし、古染付好きだった魯山人の本には(昭和七年便利堂『古染付百品』)
「〜五つネヂ、六つネヂと二種あつて五つネヂを喜びます。」とあるのです。
素朴な疑問すぎて誰にも訊けず今に至りますが、本来はどっちなのでしょうか?

いずれにせよ、今宵は親しいお客様と楽しみな忘年会。
いそいそとこの盃を懐に忍ばせ宴席へと向かいます。