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装飾古墳 茨城虎塚古墳[日記] 2015/10/30

久しぶりの達成感。
長年焦がれていた装飾古墳を直に見ることができたのですから、
あと二・三日はこのコンプリート感が続いてもバチは当たらないはずです。

そこが墓だという動かしようのない事実と、そこに描かれた汎世界的な呪術性絵画により、
圧倒的な迫力で何かを<今も>訴え続けている。それがわたくしにとっての装飾古墳。

ですから、行きたいところではなく、行かねばならぬところであった訳であります。

全国の六割弱が九州にあつまる装飾古墳。
そのなかにあって関東を代表するのが茨城ひたちなかの『虎塚古墳』
今回訪れた古墳です。
春と秋に内部の一般公開、今年は今日30日から11月3日までと、11月6日から8日まで。(再度ご確認を!)
当然内部は写真撮れませんから、隣接する埋蔵文化センターにあるレプリカの画像付けておきます。
レプリカですがよく出来ており雰囲気伝わります。

七世紀前半の小さいですが前方後円墳。
石室内部の凝灰岩の壁に白色粘土を塗り、その上にベンガラで文様を描いています。
その白と朱のコントラストが目に焼き付いています。
日本、ヤマトなどという呼称もない、大陸と島国の差異もない、
今より少しばかりニンゲンの根源に近いところでの叫びの具象化。