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富士、山開き[日記] 2015/07/01

七月朔日の今日は富士山山開の日。

火山活動がやけに活発な昨今、なんとはなく心急かされ、
今年は富士講のお宮に参ろうか、と計画を立てておりました。

江戸の世から名高かった駒込の富士浅間神社(現在は富士神社)。
小雨模様の午前中とあって、参拝客もまばら。
テキ屋さんもまだ店開きまでは至っていません。
一部の都市伝説では円墳だったとされる大きな富士塚の上に立つ本殿では、
折しも役員さんたち総出の神事が執われていました。
邪魔にならぬようお賽銭と柏手を。

そして、これがお楽しみ。年に一度の麦藁蛇(神龍)。
以前ご紹介した浅草浅間神社のモノより一回り大きく、
またなんとなく、ヘビかな〜?と思わせるあたり、郷土玩具のツボを押さえています。
厄除け、火除けと言われていますが、こんな研究書も。岩田書院 富士塚考


帰りは、ひと駅歩いて前々から寄りたかった蕎麦屋へ。
期待たがわず、店の調度から客あしらいまで江戸趣味でまことにいい感じ。
もりそばだけのつもりが、ついヱビス、つい海老天(二本)、つい今月の御酒。
冷えた酒についてくる蕎麦味噌も好みの味。
きっちりした仕事に、店内や料理の写真などを撮るのもはばかられる程。

そして満を持して、もり。
し、しかしっ!
…あきないは本当にムツカシイものです。