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夜のお話[日記] 2014/09/10

長崎ではうちわ海老を楽しみに出かけました。
身は少ないものの、何とも美味だそうで…。
この店にお願いしてあったのですが、当日は水揚げがなかったそう。
お店の方、わざわざ電話をくれ、事情説明までしてくれました。
(よっぽど私がしつこくお願いしたのだろう)


翌日は呼子のイカを楽しみにいていました。
透き通って、まだ動く新鮮なイカを。
しかし、詰め込み過ぎたスケジュールのため呼子まで行けず、手前の唐津で晩餐。
出てきたのがこれ。
ちゃんと透明なぴくぴく動くイカも載っています。
しかし、旨くない。
昨日も今日も刺身盛り合わせを頼みましたが、美味しいんだけれど旨くない。
両店とも地元の方達から人気の店。
どれもしっかりした料理が出てきましたが…ちがうんだなぁ。
「俺が食いたいのはコレじゃないっ!」ってかんじ。

ある一定以上のレベルの店はみな平均化してしまっている、ということなのだろうか。

宴会後はまたひとりで唐津の街を放浪。
ぐるぐる回っているうちに<餃子>の看板発見!
どうみても餃子メインの店にしか見えないのだが、入って頼むと「餃子はやっていません」

注文が入ってから皮を伸ばし餡を包み焼き始める手の掛けようだったため、
ご主人が店に出なくなった今ではとても作れないとの事。
こんな小さな町で、驚くなかれ夜九時スタートのこの店。
呑兵衛御用達なんだなぁ、と嬉しくなり中華そばを注文。

コシのないうどんのようなストレート麺。木耳と醤油ベースのスープとほどよく合っています。
日々進化しているラーメンのなかでは明らかに周回遅れ(それどころではないだろう)
の中華そばであるが、まぎれもなく、ここでしか食べられないもの。

モソモソした食感の白い麺を頬張り、不思議とここ数日の欲求不満が流れ去ってゆくのをかみ締めた中秋の夜でありました。