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長崎初日[日記] 2014/09/08

長崎はむつかしい。

今回夏の研修旅行は長崎のキリスト教会群を視る。というところにあったのだが、
ポルトガル・イエズス会から伝教せられたばかり、信仰の喜びを知る16世紀の幸運な時期と、それに続く派手な弾圧事件
(宣教師と信徒ら26人がゴルゴダの丘ばりに長崎西坂の地で磔にされた)
島原・天草の一揆。
長い潜伏期間と、その間たびたびに訪れる検挙摘発。
幕末になり、日仏修好通商条約により国内にいるフランス人の為の教会として、パリ外国宣教会により作られた大浦天主堂。
(1865(元治2)年に完成したこの教会は現存する日本最古のキリスト教建造物である)
その大浦での、神父と隠れキリシタンとの邂逅(信徒発見)。
ド・ロ神父の功績。
原爆による崩壊と復活。

なかなか一本の時空列に並ばない。
大浦天主堂の姿と天草四郎が、どうしても同じ時代に思え、切り離せない。
桃山、江戸期、原爆と壊滅的なダメージを受けていながら、しぶとく生き延び、また復活する。

南蛮の華やかなイメージの裏には痩せた大地に吸われる信徒の血がある。
西坂で磔になった26人の足下には、流れ落ちる血を受け止めるために多くの信徒が箱や衣類を手に跪いていたという。

長崎初日。
大浦と浦上の天主堂を見て、日本二十六聖人記念館でマリア様を拝む。

チャンポンの麺で皿うどんを、という<そぼろ皿うどん>は共楽園。
地元の人たちの店。

夜は宴会後、ひとり町徘徊。
ほそい路地が多く、蠱惑的。でもちょと排他的。