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岡山の夜と、十九山 達身寺[日記] 2010/02/14

その夜、目白コレクションでご一緒させていただいている、
岡山のGalley ONOさんと倉敷の韋駄天さんと一献。
小野さんに連れて行っていただいたお店で食した鰆の刺身が忘れられません。
一切れが親指幅以上の厚さ。北陸の鰤より厚く引きます。
まず、関東では見ないのではないでしょうか。
名のとおり春を告げる魚で、食べるのに忙しく画を撮り損ねてしまうほどでした。

翌日には行きたかった丹波・達身寺。

数年前の大倉集古館での「拈華微笑」展に
この寺から流出したといわれる菩薩立像が出ていましたので
記憶に残っている方も多いでしょう。
本当に優しげないい仏さまでした。

その菩薩さまにも似た、ちょっとぽこっとお腹のでている独特な姿の一木仏が重文だけで十二躯。
その他、神像や一木造の天部像などもあり、神仏混交の強い寺かと思っていたところ、
近頃の研究では丹波仏師の工房跡だったのではないか、とのこと。
全部で八十躯ほどの仏像と残欠も多く、近しみを持って愉しめました。

そして、「石生の水分かれ」日本一低い中央分水界。
数年前にフォッサマグナで磁場ゼロ体験をした身にとっては、
今回もかなりのパワースポットかと期待して行きましたが、
なんか大したことなくガッカリ。

そして、京都へ。