長谷雄堂トップ取扱分野商品一覧新蒐品店舗案内買取・取引概要
戻る
俳諧博物誌[日記] 2010/01/21

狼の犬誘ひよる霜夜かな 嘯山

朝刊の詩歌欄でこの句をひろい、ふと闇夜に笑うユーモラスな山犬のお札を思い出しました。

解説には
<霜の降りた闇の夜、ひそかに犬に「誘ひよる」狼。
狼の野生には悪の匂いがするし、「犬」は飼育獣として人の側に立つ。
狼は何のために犬を誘いに来るのかわからないだけに、
いろいろと想像力をかき立てるところがある。>
とあります。
もと、犬と狼は同族だったとか。

こんな句も。

山犬を馬が嗅ぎだす霜夜かな  其角

いろいろ想像するのが楽しい句が載っているので、
久しぶりに岩波文庫買いました。
『俳諧博物誌』


お札は参考品