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花見[日記] 2009/04/08

こんな本を読んでいます。
『逝きし世の面影』(渡辺京二著 平凡社ライブラリー)

文化は継続できるが、文明は死滅してしまう。
つまり、明治からの近代化で江戸・徳川の特色ある文明は滅んでしまった。
その滅んでしまった文明を、当時来日していた異邦人の目で書き残されたものの中から
読み解き、再構築してみようとする。
私ごときがわかった様に語るのもなんなのですが、ざっとそういった内容かと思います。

昔の日本人は陽気だったと、子供と同じように無邪気だったと、この本にはあります。
効率主義に毒された現代では、それは脱落者のあかしのようでもありますが、
せめて、ふるい仕事をしている我われ骨董屋くらいは、
在りし日の日本人のいいところを真似てみたい。

ということで陽気に花見をしてきました。

春の宴に唐津の片口はまさに主役。
それぞれ思い思いの盃を手に、今年も桜に逢えた有難さをかみしめていました。
(ただし、三杯目まで…あとはただただ馬鹿騒ぎ)